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MVNOならコストを掛けずにiotやm2mを利用できる

これまでiotやm2mといえばMNOしか対応できないと状況が続いていました。
それが近年MVNOの登場により、安定した通信をより割安な価格で実現できるようになりました。
そのため、MVNOへの注目が集まり、近年法人を中心にiot向けとしてMVNOを選択する動きが目立つようになりました。
これまではMNOがモバイルデバイス向けに最適化されていたことや、通信速度が安定していることもあって、iotを独占する状況にあったわけですが、その流れが変わりつつあります。

そこまでMVNOが注目されている理由は、MNOが提供するネットワークサービスをそのまま利用できることと、通信品質は基本的にMNOのそれを踏襲しているため、いわゆる通信試験を行う必要がないということです。なぜかというと、通信品質に関する試験はすでにMNO側で実施済みだからです。この利点に注目すると、高品質な通信回線を確保できるため、iotやm2mを利用する場合、通信面での問題を心配せずに活用できます。

MVNOの強みは、料金プランです。MNOの料金プランもiot向けの割安なプランを打ち出していますが、それでもMVNOと比較するとMVNOのほうが半額以上割安なケースが多いです。
しかも通信量をそれほど消費しないiotデバイスであれば、1カ月の利用料金が数百円で済んでしまうこともあります。このようなコスト面でのメリットを生かして、法人がこぞってMVNOによるiot通信を推進するようになったわけです。

MVNOのコスト面を見ると、たしかに割安なため、メリットはかなり大きいのですが、デメリットもあります。
それは通信速度が利用時間帯によってはかなり低速になってしまうことです。
ただし個人利用のように動画などの大容量通信を必要としないのであれば、タイムラグが生じる可能性は小さく、パケットをあまり使用しない通信に適しています。今後は更にMVNOに適合したiotおよびm2mモバイルデバイスが増えることが期待されています。これにより、より安価なデバイスが手に入るようになるからです。